続 子どもは自ら成長しようとする
ISBN:9784863870307、本体価格:2,100円
日本図書コード分類:C1037(教養/単行本/社会科学/教育)
頁、寸法:××mm、重量g
発刊:2013/03

続 子どもは自ら成長しようとする

【まえがき】
 筆者は、保育者として子どもにかかわったことがある。
 そして、ある時、ある子どもに出会い、その子どもに深くかかわっていく中で、「子どもは自ら成長しようとする」のではないか、ということに気づかされた。筆者は、その後さらにいろいろな子どもとかかわり、その子ども以外のいろいろな子どもの、いろいろな姿の中に、「子どもは自ら成長しようとする」ということがあるのだ、ということに気づかされた。
 また、筆者―ある1人の子どもに出会い、自ら成長しようとしているのだと気づかされたとき―その子どもの自ら成長しようとすることを、決して踏みにじってはならない、大切にしたい、と強く思った。そこで、そのあと、子どもの自ら成長しようとすることを大切にする保育者のかかわりについて、考察を深めていこうとした。
 本書は―『子どもは自ら成長しようとする』(美巧社 2008年)の続編として―筆者の、これらの気づきと考察をまとめようとしたものである。
 大変つたないものではあるが、本書を、幼児教育に関心のある方、将来幼児教育の職に就きたいと考えている方、そして、幼稚園・保育所で子どもの保育に日々携わっている方々から読んでいただきたい。本書がその学びになんらかの仕方で貢献できなら、著者にとってこの上ない喜びである。

【目次】
まえがき
第1章 航の事例
 第1節 航の事例に入る前に
 第2節 航の事例
第2章 子どものけんか(その1)―子どもは、「材料等が不足する場面」に入った時、どのようなことに気づくのか、どのようなことをしようとするのか―
 第1節 事例の前に
 第2節 あき 3歳児クラス 7月
 第3節 ゆうだい 3歳児クラス 6月
 第4節 あき、3歳児クラス、4歳児クラス
 第5節 ツトム 3歳児クラス
 第6節 E 3歳児クラス 3歳11ヶ月
 第7節 A 4歳児クラス 11月
第3章 子どものけんか(その2)―子どもは「してほしくないと思う結果をもたらす場面」に入った時、どのようなことに気づくのか、どのようなことをしようとするのか、どのような育ちをするのか―
 第1節 事例の前に
 第2節 しゅん 5歳児クラス 5月中旬
 第3節 しゅん 5歳児クラス 6月初旬から下旬
 第4節 しゅん 6月末
 第5節 ある子ども 5歳児クラス
 第6節 保育者は、こうしたけんかにどのようにかかわっていったらよいのか
第4章 子どもがあるものになってする遊び
 第1節 子どもがあるものになってする遊び
 第2節 子どもがあるものになってする遊び、とは何か
 第3節 子どもがお母さん(など)のしているのを見て、自分もそれをしようとすることの、もう1つの姿
鈴木政勝先生の教育と研究、及び略歴、研究業績について 香川大学教育学部幼児教育講座(藤元 恭子)
【略歴】
【研究業績】

【著者紹介】
〔編著者〕
鈴木 政勝

完売です、