瀬戸内海の浅海環境 再版
ISBN:9784863871236、本体価格:900円
日本図書コード分類:C1045(教養/単行本/自然科学/生物学)
68頁、寸法:148.5×210×6mm、重量110g
発刊:2020/08
【はじめに】
本書は、香川大学プロジェクト研究として行った「浅海域の瀬戸内海研究」(平成18・19年度)および、「干潟を含めた浅海域の生態系研究」(平成20・21年度)の成果を中心にして、香川大学全学共通科目・高学年向け主題科目「瀬戸内海の浅海環境」の講義テキストとしてまとめたものである。
私達が、普段目にする瀬戸内海は、わが国のみならず、世界においても比類のない美しさを誇る内海である。その美しい海を次世代へと継承するためには、我々が瀬戸内海の環境に対する理解を深めることがその第一歩である。
瀬戸内海においては、これまで多くの環境研究が実施されており、その成果は既に幾つかの出版物にまとめられている(例えば、『瀬戸内海の生物資源と環境』岡市友利・小森星児・中西弘編)。従って、大きな器としての瀬戸内海研究は一定の成果をあげて一段落しており、今後は、特に干潟域も含めた浅海域としての瀬戸内海研究が必要であると著者らは考えている。
そこで本講義では、私たちの研究グループで得られた研究成果を紹介しつつ、浅海域の生物生産環境について、あるいはその保全策について考えてみたい。
多田 邦尚
【目次】
第1章 瀬戸内海の浅海環境が抱える問題(多田 邦尚)
第2章 沿岸域における干潟の重要性(一見 和彦)
第3章 植物の環境応答における適応機構(東江(野村) 美加)
第4章 香川県における水文・流域環境と河川水質(山田 佳裕)
第5章 持続可能な漁業と環境保全(末永 慶寛)
第6章 里海の保全・利用に役立つ法(中山 充)
第7章 浅海域の環境・防災へのITの活用(白木 渡・井面 仁志)
【著者紹介】
〔編集者〕
香川大学瀬戸内圏研究センター
〔著者〕
多田 邦尚
一見 和彦
東江(野村) 美香
山田 佳裕
末永 慶寛
中山 充
白木 渡
井面 仁志